海外駐在

【志望動機】海外トレーニーに合格するために準備すべきこと3つ

2020-07-29

たお

海外で働いてみたいけど、全然海外の部署へ異動できなさそうだなぁ…。

きみの会社には海外トレーニー制度はないのかな?

先輩さん
たお

海外トレーニー制度?

うん、若手が海外に行ける制度だよ。

先輩さん
たお

そんな制度があるんだね!どうやったら海外トレーニーに受かるのかな?

本記事では、このような疑問に答えていきます。

本記事の内容

海外で働いてみたいという方も多いと思います。

しかしながら、海外駐在員には、簡単になれるものではありません。

一方で、最近では、若手の人材育成を目的として「海外トレーニー制度」を導入している企業も多いです。

この記事では、海外トレーニーに受かるために準備すべきことをお伝えします。

記事の信頼性

この記事を書いている私は、自社の海外トレーニー制度に合格し、海外へ派遣されました。

現在はトレーニー派遣を終了し、ミャンマーにて海外駐在員をしています。

海外トレーニー制度とは

海外トレーニー制度とは、企業内の公募制度で、企業が海外で働きたい若手社員を海外のグループ会社(現地法人)へ赴任させる制度です。

企業によっては、「グローバルトレーニー制度」とも呼ばれています。

なぜ、企業が自社の社員を、海外トレーニーとして海外で勤務をさせるのでしょうか?

その理由は、「グローバルな環境で活躍できる人材を育成するため」です。

その目的は「近い将来の海外駐在の準備として、海外生活や海外の業務プロセスに慣れさせるため」や、「いずれ海外駐在・海外出張、海外関連業務を担う要員を育成する海外プール人材育成の一環として」などが挙げられます。また、それ以外にも「リアルな体験を通しての異文化理解やグローバル視点の醸成を得てほしい」という目的もあります。

事例紹介|グローバル人材育成・海外研修のスパイスアップ・ジャパン

日本の未来、少子高齢化が確定しています。すなわち、どの市場においても国内の需要(内需)が減少します。

企業として生き残っていくためには、海外の市場を切り開いていくことが求められます。

加えて、SNSやインターネットなどの情報技術の発達や航空業界の発達により、国境を越えたビジネスが容易になっています。

そのため、企業は日本のみならず、世界的に活躍できる人材、いわゆる「グローバル人材」を育てていく必要があるのです。

グローバル化が進展している世界の中で、主体的に物事を考え、多様なバックグラウンドをもつ同僚、取引先、顧客等に自分の考えを分かりやすく伝え、文化的・歴史的なバックグラウンドに由来する価値観や特性の差異を乗り越えて、相手の立場に立って互いを理解し、更にはそうした差異からそれぞれの強みを引き出して活用し、相乗効果を生み出して、新しい価値を生み出すことができる人材。

資料2 グローバル人材の育成について | 文部科学省

このグローバル人材の育成の手段の1つとして、海外トレーニー制度が採用されています。

海外トレーニー制度は、ほんの少しインターネットで調べただけでも、下記の様な企業が採用していることが分かります。

いわゆる大企業は採用しているケースが多いようです。

結論

海外トレーニー制度とは、企業内の公募制度で、企業が海外で働きたい若手社員を海外のグループ会社(現地法人)へ赴任させる制度

海外トレーニー制度の選考フロー

海外トレーニー制度は、社内公募制度であり、書類選考や面接などがあります。

そのため、海外トレーニーに受かるには、きちんと準備をしなければなりません。

選考をする理由

なぜ、社内で選考をするのでしょうか?

なぜなら、コストがかかるからです。

海外トレーニーを派遣するにあたり、1人あたり、およそ1,000万円のコストがかかると言われています。

そこまでコストをかけるのに、業務への意欲の低い社員、や海外で働きたくない社員を、わざわざ派遣するでしょうか?

当然、より海外志向が高く、海外でも活躍できそうな人材を選抜する必要があります。

そのために、採用プロセスを踏み、トレーニー派遣対象者を選抜しているのです。

海外トレーニーにかかる費用は、一人当たり1,000万円以上と言われており、企業の人材育成投資の中でも群を抜いてコストが生じる投資施策となっています。しかし、そこまでの投資施策にも関わらず、トレーニーの成長度合いを派遣先やトレーニー本人に委ねてしまい、投資に見合った成果(トレーニーの成長)を得られていないケースをたくさん見てきました。

海外トレーニーの育成効果を最大化する業界初のオンライン学習プラットフォーム「トレプラBOX」 新規リリースのお知らせ|株式会社ウィル・シードのプレスリリース

加えて、現地スタッフを引っ張っていくリーダーシップと責任を求められます。

勘違いする方も多いのですが、制度上、トレーニーは研修として派遣されているかもしれません。

しかし、現地では当然、研修生ではなく、一駐在員として働きます。

現地スタッフやお客様からすれば、研修生かどうかは関係ありません。

さらに、現地スタッフは、駐在員が高い給料をもらっていることを知っていますので、ニコニコしていても、その働きぶりは見られます。

お客様気分で行くと、大変苦労しますよ。

採用フローと応募条件

詳細な応募条件については各企業によりますが、一般的には、下記の様な採用フローが課せられるようです。

採用フロー

①応募条件
・応募時に、TOEICスコアが一定点数以上 (例:800点以上など)
・応募時に、年齢もしくは入社年数一定年齢以下 (例:入社3年目以上、9年目以下など)

②書類選考
・志望動機、希望国 など

③面接(複数回)
・グローバル関連事業の役員クラス、マネージャー
・人事部の役員クラス、マネージャー など

海外トレーニー選考にて準備すべきこと3つ

逆に言うと、海外トレーニーはきちんと準備をすれば受かります。具体的には、下記3つを準備しましょう。

準備すべきこと

その①TOEIC

その②書類選考と志望理由

その③面接対策

その①TOEIC

企業ごとに足きりの点数があると思いますので、その点数をとれるまで何度も受けましょう。

TOEIC対策については、インターネット上にたくさん情報があるので、ここでは詳細は割愛しますが、私が強くおすすめするのはスパルタ系のスクールです。

というのも、どうしても英語が苦手だ、という人は、自主的に勉強することが困難だと思います。(かつての私がそうでした)

そのため、強制力を働かせて、短期間で一気にやることが近道だと考えます。また、参加者のモチベーションも非常に高く、励まされます。

プログリッドプレゼンスなどのコーチングスクールや、すみれ塾がお勧めです。

その②書類選考と志望理由

書類選考においては、一般的に下記の様なことが聞かれます。

  • 海外トレーニーへ応募する志望動機
  • 希望する国とその理由
  • 自己PR
  • 将来のキャリアプラン

見ていて分かると思うのですが、就活と聞かれることが一緒ですよね。

採用する側の気持ちに立つと、海外でも活躍できそうな人材を採用したくなるはずです。

語学力も重要なのですが、それ以上に、海外で働きたいという熱意と、活躍できる可能性が見られます。

つまり、下記2点を説明できるようにする必要があります。

  • 熱意の裏付け→志望理由と海外の現地法人で実施する業務とのマッチング
  • 活躍できる裏付け→これまでの業務での活躍と再現性の証明

なぜなら、こういうこと(業務)をしたい→現地で実施する業務だとそれができる(もしくは経験を元に将来できる) というロジックだと、説明が一貫しているからです。

熱意を「頑張ります!」というだけでなく、ロジカルに説明しましょう。きちんと準備すれば、言葉にも熱意が乗ってきますよ。

加えて、やりたいことのために「このような努力をしている」ことや、やりたいことを実現するために「こういう業務をして、結果が出せた」ということを説明できれば、ベターですね。

もし現地で実施する業務や現地で働いている姿を想像できないのであれば、社内イントラで実際に現地法人で働いている人や、トレーニーの先輩を探し、アポ取りをして、直接話をしましょう。

私もトレーニー時代、トレーニー選考の時期には、毎年数名から話を聞きたいとアポが来ました。

トレーニーの先輩としては、後輩に経験をフィードバックできるのはうれしいものですので、臆せず連絡してみましょう。

志望動機の実例を出しましょう。

海外トレーニーに応募する理由は2点です。
1点目は、海外での営業経験を積み、お客様の海外事業により貢献したいからです。その理由として、現在国内で法人営業を実施しており、海外へ事業を展開するお客様と商談を行ってきました。その際に、現地で起こっている課題を把握できず適切な提案ができなかった経験があります。そのため現地のビジネスを理解しお客様へ役立つ提案をできるようになりたいと考えるようになりました。
2点目は、当社の海外事業に貢献したいからです。その理由として、当社の海外事業の拡大には、海外でも新規顧客を開拓していくことが求められます。私自身、法人営業にて新規顧客開拓の経験があり19年度売上目標150%の実績があります。そのため、これまでの経験が、当社の事業へ活かせると考るためです。
また採用された際に1日も早く貢献できるよう、英語の勉強を実施しています。TOEIC850点を取得しており、英会話教室へも通っています。

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その③面接対策

トレーニー選考の面接も、就活と聞かれることは一緒です。逆に言うと、きちんと準備をしないと容赦なく落ちます。

就活と違うのは、練習する機会が圧倒的に少ない、という点です。

そのため、同期や社外の人でもよいので、1度は絶対聞いてもらったほうがよいです。

周りに聞けそうな人がいない!というのであれば、ココナラなどのクラウドソーシングサイトで、転職の面接練習を聞いてくれる人を探すのもありかな、と思います。「転職 面接」などで検索できます。

よく聞かれる質問

  • なぜ海外トレーニーを希望しますか?(志望動機)
  • なぜ海外で働いてみたいのですか?
  • 希望する国はありますか?
  • 希望通りにならなくても大丈夫ですか?
  • これまでの業務を簡単に説明して下さい。
  • 自己PRをして下さい(強みを教えてください。)
  • あなたの弱みはなんですか?
  • 海外トレーニーの派遣後は、どのようなキャリアを考えていますか?
  • 精神的にきついけど、大丈夫ですか?
  • 体力的にきついけど、大丈夫ですか?

おわりに

仕事の合間に準備しなければならないため、色々と準備が大変かと思いますが、対策をするだけで周囲と確実に差をつけられます。

諦めず、最後まで頑張ってください。

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