持株会で株を買っています。売却したいんだけど、単元株に満たない分はどうすればいいんでしょうか?
本記事では、このような疑問に答えていきます。
本記事の内容
今回は、従業員持株会で購入した株について、単元未満株の扱いを整理します。
企業によっては、従業員持株会を設置している会社があります。
従業員持株会は、給与から一定額を毎月支払うことで、会社からの一定割合の補助金(奨励金)を合わせて、自社株を購入・積み立てる仕組みです。
奨励金については、企業に寄りますが、毎月の設定額の5%、10%を奨励金として支払う企業が多いようです。
持株会で積み立てた株を売却するには、持株会を運営する証券会社へ口座を開設し、その証券会社を通じて行います。
売却するには100株といったとおり売却できる単位(単元株)が決まっています。
一方、積み立て金額に応じて株を購入するため、購入数には単元株未満の数が出てきます。
退職時や転職等を行う場合、持株会は退会しなければなりませんが、この単元に満たない株(単元未満株)はどうなるのでしょうか?
結論
結論としては、各持株会によって扱いが違います。そのため、持株会に各自でご確認いただく必要があります。
とはいえ、一般的には、下記3パターンが多いようです。
- ①:単元未満株を時価で売却し、精算する
- ②:単元株に足りない分を支払い、単元株にする
- ③:その会社の株が、持株会を運営する証券会社の株式累積投資(るいとう)の対象としている場合、るいとうへ移管する。るいとうはいわゆる積立投資で、奨励金の無い持株会のイメージです。
単元株未満の部分については、退職者の申し出により、
転職すると持ち株会で購入した株式はどうなりますか? |転職ならdoda(デューダ)
・時価で売却して現金で精算する。
・単元株に満たない部分について退職者が臨時に金額を拠出し、単元株にして退職者の名義に書き換えて、証券会社等に口座を作って預け入れる。
・当該株式が、事務を委託している証券会社が一般向けに行っている株式の積立購入制度(「るいとう」)の対象銘柄となっている場合は、そこへ移管する。
のいずれかを選択することが一般的です。
参考:端株と単元未満株について
- 端株:1株に満たない株式のことをいいます
- 単元未満株:単元(100株など)に満たない株式のことを言います。
文献によっては同じもののように記載されているものもありますが、正しくは言葉の意味が違います。
単元未満株についても「端株」と通称される例があるが、正しくは両者は別物である。
端株 - Wikipedia